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「調和」

調和。


それはきっと、「心がつながっている」と実感したときに生まれるのだろう。


もっと正確に言うと、

「ボク等はもともと1つだった」

ということを思い出すことができたときに、覚える(思い出す)感動なのだと思う。



調和とは、決して「同じ」ということではない。

オーケストラは、様々な楽器があって、ハーモニーを奏でるように、
人の顔はみんな違っているから良いように、
指は、長さや力の入り具合が違うから良いように、
木々の葉は、バラバラにあるから、みんなに光があたるように、

それぞれが「違う」ということを活かしあうことが、「調和」なのだと思う。

それぞれが、持って生まれた「個性」なのだ。



しかし、ボク等は根っこでつながっている。

それを「たましい」と呼んでも良いし、
「潜在意識」と呼んでも良いし、
「超自我」と呼んでも良いし、それは構わない。


ただ、ボク等が「つながっている」ということで「感動」をするためには、

「つながっていない」という経験を通してでしか、

「つながっている」ということを経験することができない。


空気のない水に潜ったときに、空気の大切さを実感するように、
水のない砂漠の真ん中で、水の大切さを知るように、
ある人を失って、その人の有難さを感じるように、

「ある」ことの大切を感じるためには、
「ない」という経験を通じてでないと感じにくい。


当たり前であることが、
当たり前でないということに気づいたとき、
人は人生の有難さを知る。


それを改めて「経験」することができたとき、
人は「感動」するのだと思う。





たとえば、こんな話がある。




新聞配達の少年


たまたま早起きしてしまったので、老人は早朝のすがすがしい空気を深呼吸しようと思い、明るくなりかけの外に出てみた。

するとちょうど、新聞配達の少年が自転車でやってくるところだった。

普段は新聞受けから受け取る新聞は、あの少年が届けてくれていたのかと思い、老人はちょっと感慨深くなった。
老人は少年に、「おはよう」と声をかけて、新聞を受け取った。


 しかし少年は、会釈を返しただけで、あいさつもせずに行ってしまった。

「あいさつをしたのに、あいさつを返さないとは、家庭でのしつけができていないのではないか?」

と思ったが、

「今日はたまたま、初めてあいさつされたので、とまどったのかもしれない。よし、もう一度試してあげよう。」

そう思い、老人は翌朝も早起きして少年を待った。
       


 まだ薄暗い道路を少年は自転車でやってきた。

老人は大きな声で「おはよう!」とあいさつした。
しかし少年はまた、会釈しただけで、何も言わずに行ってしまった。
       


「余計なお世話かもしれないが、あの子の将来のために、あいさつの大切さを今のうちにちゃんと教えてあげなければいけない。」

そう思い、老人は新聞配達所を訪ねた。
その老人の話を聞いてうなずきながら、所長は言った。

「ああ、あの少年のことですね」

笑顔の中に、ちょっと悲しげな表情を浮かべて、所長は話を続けた。



「あの子は、耳が聞こえないし、話すこともできないんですよ」




驚く老人に、所長はさらに話を続ける。



「あの子はお母さんとの二人暮らしなんです。

暮らしもたいへんなようでしてね。
だから新聞配達で、暮らしを助けているんですよ。
それに学費も、新聞の奨学金でがんばっているそうです。
耳と口に障害はあるけど、懸命に生きている。

あんなりっぱな子供は、めったにいませんよ」



そう言うと、所長はハンカチで目をぬぐった。
老人はあまりのショックにその場から動けなかった。
       




老人は、翌日も早起きした。

明るくなりかけの道を、少年がやってきた。

少年が自転車を降りて新聞を手渡した時、老人は手に持っていた画用紙を、パッと少年に向けて差し出した。

そこには、

『おはよう○○くん、いつもありがとう』

と大きな字で書いてあった。

少年は溢れる涙を両手でぬぐいながら、何度も会釈した。

そして力強く自転車に飛び乗ると、次の配達先へと向かって行った。




この話は、「違いを理解する」ということの大切さを教えてくれる。


ボクは職場の昼休みにうっかりこの話を読んでしまって、
不覚にも皆の前で泣いてしまった。

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2010/05/25 09:24 | 未分類COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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