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過程が大切② ~コトノハ寄稿文より~

当時、高1で医学部志望だった子が、家族を殺して家に放火をした事件がありました。
怒りの矛先はいつも自分を苦しめた父親に向かず、弱者であった母や妹に向かいました。



考えるべきことは、これらのご家族は
「子供部屋を与えること」
「医者になるために様々な環境を整えてやること」
など、つまり「モノをそろえてやること」を「良かれ」と思ってしていたということです。
誰もが、子供の将来のためにと真剣に思ってしています。

であれば、
「なぜこのような結果になってしまったのか」
ということを、私たちは自分のこととして考えていく必要があると思うのです。





考え方を奪う安易な学習法




「良かれ」と思って親が子供に与えることの1つに、考えることを奪う学習法があります。


子供の成績を上げること。

それ自体は、そんなに難しいことではありません。
元々何もしていなかった子が、先生と気が合って少し勉強するようになれば、
極端な話、どんな勉強法でも『成績』は必ず上がります。

百ます計算や公文式のようなトレーニング方式だと、安易な達成感も手伝って、
目に見えて成績が上がっていくこともあるでしょう。

しかし、安易さには安易さの限界が必ずあります。


事実として、私の担当していた教室にも、小4くらいの生徒沢山、公文をやめてきていました。
そして、お母さん方は、異口同音にこうおっしゃいます。



「計算は速いのですが、文章問題をすごく嫌がるのです。」





この言葉は、そのまま、「じっくりと考える力を養えていませんでした」という意味になります。

そうなると、実は算数だけの問題ではありません。
生活自体にも影響が出始めてきます。

ちょっと考え(るふりをし)て、
答えが出ないと「ウザイ」「ダルイ」と問題を考え続けられない。

頭をかきむしる。

鉛筆を噛む。

消しゴムに鉛筆の芯を刺す。

消しゴムをちぎる。

貧乏ゆすりをする。

「わからん!」と言いながら、プリントを投げ捨てる。

ちょっとのことで非常に攻撃的になる子など、色々なパターンを見てきました。




ある日、公文の英語で高1レベルをしているという小6の子が、
入塾体験にやってきたことがあります。

「へぇ~! すごいね!
じゃあ、こんな日本語もすぐ英語になるんじゃない?
これは中3くらいのレベルだから。」
と、英作文を2題出してみました。


・彼は将来医者になりたいと思っています。

・これは、彼女がずっと欲しがっている車です。



これだけの文章でもチェックできることはかなりあります。

・代名詞がきちんと使えるか
・3単元のSを理解しているか
・be動詞を忘れずに書けるか
・aを忘れないか
・doctorをdocterと書いたりしないか
・in the futureという重要な熟語は使えるか
・関係代名詞はどうか
・現在完了の概念は理解できているか
などなど



結果、どうだったか。


彼は「He」と書いたきり、動きませんでした。
お母さんも少しバツが悪そうでした。
そして、彼はこう言い放ちました。

「こんな問題、知らんし!」



そう、もし彼が
「この問題は分からない」
と言うのであれば、まだその場の救いはあったかもしれません。

しかし、
「知らない」から「できない」であれば、彼は考え方を教わっていないことになります。
もっと恐ろしいのは、彼が「できる自分」にアイデンティティを求めていた場合です。


彼は結局、私の勤めていた塾には入会しませんでした。
「できなかった自分」を認めたくなかったのかもしれません。
私も、もう少し穏やかなやり方を選べば良かったのかもしれません。
しかし、プライドをはき違えている彼には、ある種のショックが必要なのだと思います。



前に公文をやっていたという生徒がいて、その子に英語のプリントを見せてもらいましたが、
プリントの中で、前に出てきた単語をそのまま次のカッコの中に入れればいいような問題も多く、
英文や日本語の文が理解できているかどうかは、
そのプリントだけでは分からないのではないかと私は思います。


それ以降、公文で英語をやっていた、と言う子には、その話は聞かなかったことにして、
基礎からさせていくようにしました。


英語を学ぶ目的は、英語で自分の考えが言えたり、書けたりするようになること。
そして、英語で言われたり書かれたりした相手の考えを理解することです。
カッコを埋めるのがいくら上手で速くても、意味がないのです。





どんぐりに出会い、急にやってきた「そのとき」




『どんぐり倶楽部』に出会ったのは、
現在の塾(元フイユ、現在はどんぐり個別指導学院)で使う教材を
インターネットで調べているときでした。

たしか、百ます計算について書かれてあった、こだま塾の
こだま先生のコメントだったように思います。

それから、こだま先生のサイトにお邪魔し、ブログも読ませて頂きました。
非常に得心しました。

そして、本家、どんぐり倶楽部のサイトにもお邪魔して、膨大な過去ログを読破しました。
1週間かかりました。
とても長い道のりでした。(笑)



私も失礼ながら、最初からどんぐり倶楽部の良質の算数問題を
「こんなに素晴らしいものだ」
とは思っていませんでした。

しかし、「そのとき」は、急にやってきました。



塾でおあずかりしている小2の女の子。
仮にマキちゃんとしておきます。
マキちゃんは、なかなか机の前に座って勉強しない女の子でした。

最初、どんぐり倶楽部の問題を見せても、開口一番、
「なぁ、センセ、これって、足し算? 引き算?」
でした。私は、笑顔で、
「ふふふ」
とだけ答えておきました。(笑)

そうこうしているうちに、教室を歩き回って、ホワイトボードに落書きをして、
一通り気が済んだら、また問題をやり始める。

問題をやるといっても、最初は絵だけを描いて、半分遊んでいるような時間でした。


そんなある日、いつものように何枚かあるプリントの中から、
マキちゃんが適当に3枚ほどを「これやる~!」と選んでやりはじめました。

塾に来出して3ヶ月目位だったでしょうか。
そろそろ私が「絵だけで良いからね~。式は書かなくても良いからね~。」
と言わなくても絵を描き始める頃だったと思います。


いつものようにお絵かきをしていたマキちゃんが、キョトンとした顔で私の方を見ていました。

「どうしたの?」
と言うと
「あれ? 問題が解けちゃた?」
というのです。
そう、マキちゃんは、文章を読んで絵に描いて、
それを操作していたら問題の答えが出てしまったようです。



「結構簡単なんだね~!」
得意顔のマキちゃん。

学校の算数の時間は頭が痛くなる、と言っていた子です。

私も笑顔で応えました。
「そうでしょ~!」

だからと言って、その後もマキちゃんは、大して以前と変わるものでもなく、
塾に来てもプリントの絵を描いたりするだけの日もありましたし、
答えまでたどり着く日もあったりでした。

ただ、明らかに変わったなと思ったのは、前よりも
「わからん、わからん」とか、
「答えは?」とか、そういうことを言わなくなったことです。



しかし、その後のマキちゃんは急速に変化を見せ始めました。
庭に蒔いていたヒマワリの種が、ある日急に芽を出していた、
そんな気がしました。



そのときの問題はこんな感じです。




『お日さまとカミナリさまがかけっこをしています。
お日さまが地球を1周する間に、カミナリさまは地球を6周することができます。
では、お日さまが地球を3周している間に、カミナリさまは地球を何周できるかな?』



「う~ん、お日さまって、どんな感じで描こうかな?」
そして絵を描き終えると数を数え始め、
「18周!」と答えまで出しました。
そこから急に、マキちゃんが天才になっていきました。


「あっ、センセ! これって、6+6+6のことでしょ?」

「うわぁ~! マキちゃん、スゴイね! 
そうそう、式にするとそういうことになるよね!」

「それでね、センセ。マキね、6+6+6の簡単なやり方、分かっちゃった!」

「え?! どうやるの? センセにも教えて!」


「いいよぉ~!(笑) 

あのね、最初に6を5と1に分けるの。
そしたら、5が3つになって、5と5で10で、もう1つ5を足して15でしょ?
で、あと1が3つあるから3で、15と3を足したら、18ぃ~!!」


いきなりのマキちゃんの流暢な説明に、私は感動してしまいました。
「うわぁ~! マキちゃん、天才っ!!(笑)
へぇ~! センセ、感動したよ!」


マキちゃんも単に答えを出したことを褒めてもらいたいわけではないでしょう。
あれこれと工夫した考えを聞いてもらいたかったに違いありません。

そして、それを考えているときは、マキちゃんもきっと楽しくて仕方なかった筈です。

この時点のマキちゃんは掛け算を習う前でした。

今は掛け算を習った後ですので、
もう一度解かせてみても良いかもしれませんね。


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2009/07/30 09:51 | 未分類COMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

こんにちは!

課程は大切ですよね!

ところで、少し時間ができましたので、
よかったらお茶でもしませんか?

今週と来週の月・火以外の昼間なら
都合がつきますが・・・

No:11 2009/07/30 15:04 | 清久喜正 #- URL編集 ]

清久さん 江

いつもありがとうございます。

了解です。

それでは、来週の水曜のお昼辺りはいかがでしょうか?

また、ご連絡お待ちしておりますね

No:12 2009/07/31 15:43 | ひろなか #- URL [ 編集 ]

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